外国人材雇用の10の取り組みとは
外国人材を雇用して業務にかかる十分な人材を確保するためには、これまでの日本人だけの社内制度について改める取り組みを行うことも合わせて重要となります。
ひとりの外国人材を雇うだけでなく、今後の外国人材の増加や、安定した外国人材の確保のためには、やはり就労環境の整備を行っていくことが大切になります。
すでに外国人材が働いている企業の経営者や採用担当者、あるいは将来的に外国人材を雇用することを検討している企業を対象として、外国人材を雇用するための社内の10の取り組みについて解説します。
外国人材の雇用管理改善の10テーマ
外国人材の増加と継続的な就労を目的として、厚生労働省では外国人材の雇用のための就労環境整備にかんするパンフレットなどを作成しています。
厚生労働省が定める指針として、具体的には以下の10の項目を示しています。
①自身の専門性を生かせる部門への配置・異動
②メンター制度をはじめ各種相談体制の充実度
③キャリアアップできる環境になっているか
④ワーク・ライフ・バランスの達成のしやすさ
⑤英語などでも働ける就労環境の整備
⑥昇給のための基準の明確化
⑦ICTの活用など業務の効率化
⑧能力・業績に応じた報酬
⑨テレワークなどの柔軟な働き方
⑩仕事の内容の明確化(ジョブディスクリプション整備)
自身の専門性を生かせる部門への配置・異動
外国人材に限らず雇用において専門性や、専門性に適した部門への移動は重要なテーマとなります。
このため、これから外国人材を雇うことを検討されている企業については、どのような業務について外国人材に任せたいのかを明確にして、その業務について十分な能力のある人材を確保することが重要となります。
弊社コネクトインターナショナルでは、御社の人材不足にかかる問題について十分なヒアリングを行い、業務と人材のミスマッチを防ぐための取り組みを行っています。
メンター制度をはじめ各種相談体制の充実度
海外旅行に出かけたときには様々な不安を感じるように、異国の地での労働には外国人材も強い不安を感じています。
また、出身国との労働や文化の違いによって思いがけず業務に不満を感じたり、労使双方の「普通」の違いによる諸問題が原因となって、外国人材が不満を募らせるようなケースについても珍しくありません。
このため、コネクトインターナショナルでは外国人材のためのメンターとしての役割を担い、外国人材の心のケアについても十分なサポートをさせていただいたおります。
キャリアアップできる環境になっているか
外国人材の受け入れ当初は単純労働のみを期待する場合であっても、将来的なキャリアアップについて環境整備をしておくことは、雇用者のモチベーションを維持するためには重要になります。
世界の言語の中でも難しいとされている日本語を学び、さまざまな難関を乗り越えて日本での就労へとたどり着いた外国人材は、日本の若者たちと比べても向上心が強く、キャリアアップを強く意識する傾向にあります。
ワーク・ライフ・バランスの達成のしやすさ
仕事が生活の中心となっている日本人の暮らしと比べると、海外ではプライベートや趣味の時間を大切にする暮らしの方が主流である国の方が多いです。
一概に外国人材といっても個々に性格が異なるために誰しもがプライベートを重視しているわけではありませんが、どれだけ金銭的に好条件であっても、就労時間や休日の確保が十分にできない職場を選ばないというケースが多くあります。
コネクトインターナショナルでは、外国人材の個性を重視し、企業が求める人材にマッチした外国人材を選び出すことに注力しています。
英語などでも働ける就労環境の整備
厚生労働省では、高度外国人材を雇用するための指針として英語で働ける職場の整備を指針として示しています。
しかし、現実的に企業内や職場での英語環境の整備は非常にハードルが高いため、コネクトインターナショナルでは日本語学校と提携を行い、日本語を学んでいる外国人材をご紹介させていただいています。
昇給のための基準の明確化
外国人材を雇用する際には、キャリアアップ制度と同じく昇給についても基準を明確化しておくことが大切です。
もちろん年を追うごとに大幅に昇給が行われるという条件であれば多くの外国人材が集まるかもしれませんが、まずは昇給に関する基準を明確化することが大切で、その内容が魅力的であるかどうかは別問題であると言えます。
ICTの活用など業務の効率化
日本では昨今、企業のICT活用による業務効率化について政府主導により積極的な推進の活動が行われています。
しかし、高齢化によって既存の従業員の平均年齢が高い場合には、現実的にICT活用が進んでいないというケースも多く見られ、外国人材のなかには不満を募らせる理由となることがあります。
企業のICT活用については、さまざまな補助金などの活用も可能ですので、弊社のグループ会社である友綱事務所とも連携の上、ICT活用による業務効率化のご支援を合わせて行うことも可能です。
能力・業績に応じた報酬
日本国内では同一賃金同一労働という言葉が多く聞かれますが、外国人材に対しても能力や業績などに一定の基準を設けて報酬体系を決めておくことは非常に重要です。
こちらはキャリアアップ制度や昇給制度などと合わせて、体系的な仕組みづくりが行われていることが理想です。
コネクトインターナショナルでは、これまでに数多くの企業に対して外国人材をご紹介し、さらに継続的なサポートを続けているなかで培った経験やノウハウを活かし、外国人材に対する待遇面でのさまざまな悩みについてお答えすることが可能です。
テレワークなどの柔軟な働き方
日本でも徐々に広まりつつあるテレワークは、業種や業態によっては積極的に活用されています。
しかし、外国人材の雇用にあたってはテレワークを取り入れている事例は決して多くありませんので、今後の日本企業の取り組みとして課題はなるものの、現状においてはテレワークを主体とした働き方での外国人材の雇用は難しいかもしれません。
これから外国人材を積極的に受け入れ、企業の業績を高めていくことを志向される企業の場合には、先行事例になるような取り組みを行うことで外国人材の確保が容易になっていくことでしょう。

仕事の内容の明確化(ジョブディスクリプション整備)
最後に、外国人材の雇用にあたって重要となるのがジョブディスクリプション(仕事の内容)の明確化です。
経営者や採用担当者の立場からは、さまざまな業務を行うことができる万能な人材を求められるケースが多いですが、どのような業務を行うために外国人材を雇用するのかについては、しっかりと決めておくことが大切です。
コネクトインターナショナルでは、企業の担当者さまとの複数回の面談やオンラインミーティングを重ねることによって、ジョブディスクリプション整備を支援させていただきます。
外国人材を雇い入れることが重要であることは理解されているものの、さまざまな不安や懸念事項によって採用のためのアクションができていない企業のために、コネクトインターナショナルでは経験とノウハウを活かして外国人材のご紹介からアフターフォローまでを一貫して担当させていただきます。