モンゴルの外国人材雇用について

モンゴルは東南アジアの国で、日本での就業を希望する若者たちが増加傾向にあり、外国人材としてさまざまな業種や業態の企業での活躍を目指しています。

根強い親日国でとして知られており、若い人材に溢れていることや日本語の学習にも意欲的な人材が多いことから、モンゴルを外国人材受け入れの希望国として指定されてみるのも良いかもしれません。

まだ外国人材の雇用をされていない企業の方や、他の国の人材をすでに雇用されているもののカンボジア人の雇用経験が無い企業の方のために、モンゴルの人々の外国人材としての特徴や、メリット・デメリットをまとめて解説します。

モンゴルはどんな国?

モンゴルはロシアと中国に隣する遊牧民族として有名な内陸国で、もともとは社会主義国家でしたが1992年に民主主義制に移行されました。

日本の約4倍の国土を持ち、全国土の約80%が草原と大自然に囲まれています。また、人口密度の低さは世界トップレベルです。

鉱工業を中心に経済成長しましたが、現在は成長率が滞っています。貧富の差が激しく、貧困人口の40%以上が14歳以下の子どもであるなど、大きな課題を抱えています。

このような経済環境のなかでも、相撲を通じて日本を知っている人は多く、一部では日本に憧れを抱く若者もいるようです。

モンゴル人の在留資格

モンゴルは、技能実習および特定技能による在留資格が得られる送り出し国のひとつとなっています。

このため、国際貢献として技術を学びたいモンゴル人を技能実習として受け入れたり、人材不足の解消のためにモンゴル人を特定技能によって雇用することが可能です。

技能実習から特定技能へと、長期間にわたって同じ職場で受け入れることが可能ですので、長期的な視点でのモンゴル人の雇用が期待できます。

モンゴル人の特徴

モンゴル人の特徴としては、オープンでさっぱりとした性格の人が多いようです。

最初から誰にでも愛想が良いわけではなく表情に乏しい部分もあるようなので、とっつきにくい印象を持つ人もいるかと思いますが、一度慣れると愛情深く温厚です。

とくに、家族を格別に大事にすることでも知られており、年上を敬う文化を持っているので、恩を忘れず礼儀を尽くします。

一部では負けず嫌いで喧嘩っ早いとも言われていますが、尾を引かない性格なので、外国人材を雇用される企業の方がまず最初に気にされる職場の雰囲気を悪くしたり、揉め事などのトラブルに発展する可能性については特に気にされる必要はないでしょう。

協調性を重んじる日本とは異なり、個人プレーを得意としチームプレーが苦手な傾向も見られます。しかし、負けず嫌いでタフなので、与えられた業務に対する遂行意欲は高いです。

また、日本・モンゴル間の友好関係や、日本がこれまでモンゴルに対し一兆円にも及ぶ援助をおこなった背景から、日本に対して好意的な人が多いです。

モンゴルの日本語教育

モンゴルでは民主主義に切り替わって以降、日本とモンゴル間の関係が急速に展開したことにより、日本語を学習する若者が増加しました。

日本語学科を設置している大学も多く「読む」「書く」と言った言語知識だけではなく「話す」「聞く」といったバランスのよい日本語教育が取り入れられています。また、日本への留学生は人口比率で言うと世界一で、日本への関心の高さが伺えます。

失敗を恐れず、コミュニケーション能力の高いモンゴル人は言語習得も早いでしょう。

日本語学習への関心は特定技能制度や技能実習制度による影響力が大きく、日本での就労を目標として意欲的な学習者が増えています。

モンゴル国内の日本企業

モンゴルに進出している日本企業の数は、まだあまり多くありません。

しかし、2016年に「日本・モンゴル経済連携協定」が発行されたことにより、両国間の貿易・投資は促進されています。

今後、両国の関係が親密になるに伴い、モンゴルへ進出する日本企業の数も増加していくでしょう。

モンゴル人材の雇用のメリット

モンゴル人材を雇用することの最大のメリットは、タフで与えられた業務への遂行意欲の高い人材を確保できることにあります。

日本人とは異なった文化や考え方を持つモンゴル人から学ぶことも多く、新しい視野や価値観を持ち込んでくれるでしょう。豪快な性格で決断力があるモンゴル人が社内を引っ張っていってくれる存在になるかもしれません。

また、モンゴルでの平均月収は約5万円なので、家族を格別大切にする彼らにとって、日本での就労による家族への経済的支援は大きな意味を持ちます。高い意識で仕事に取り組んでくれることはモンゴル人材を雇用する大きなメリットだと言えるでしょう。

モンゴル人材の雇用のデメリット

異なる文化の人々を受け入れることによって、職場内でのルール作りなどの手間が生じてしまうことは、モンゴル人材に限らず外国人材を雇用する上での最大のデメリットであると言えます。

また、多くのスタッフが働く職場であれば、外国人に対してあまり好印象を持たれていない方も数名は含まれており、就業から1か月程度の間には不平や不満などが出てくる可能性もあります。

他の国と比べてもとくに目立つのが時間にルーズという点です。遊牧民族として暮らしてきた長い歴史から、時間を守って行動するということが苦手なようです。

ただし、たとえ日本人同士であっても一部には時間にルーズな人はいるので、日本の生活習慣やビジネス面での考え方に慣れて貰えば決して大きなデメリットであるとは言い難いかもしれません。

モンゴル人に向いている企業や職種

コミュニケーション能力が高く、失敗を恐れず挑戦する精神を持っているモンゴル人材は、さまざまな業種や業態の企業で日本人のスタッフと混ざりながら活躍してくれます。

このため基本的には業種や業態を選ばずに幅広く採用していただけるのが特徴ですが、建設や介護といった分野では、「タフで負けず嫌いな」「お年寄りを敬い愛情深い」とったモンゴル人ならではの個性を活かせるでしょう。