インドネシアの外国人材雇用について

インドネシアはASEAN最大規模の島国で、日本での就業を希望して訪れる若い人材の数が4番目に多く、さまざまな分野の企業で外国人材として活躍しています。

同じアジアの島国であることから日本の生活習慣になじみやすく、また日本語の学習にも意欲的な人材が多いことから、外国人材受け入れの希望国としてインドネシアを指定される事業者が増加傾向にあります。

まだ外国人材の雇用をされていない企業の方や、他の国の人材をすでに雇用されているもののインドネシア人の雇用経験が無い企業の方のために、インドネシアの人々の外国人材としての特徴や、メリット・デメリットをまとめて解説します。

インドネシアはどんな国?

インドネシアは「インドの島々」という意味を持つ名の通り、1,8000の島々からなる世界最大の島嶼国家です。

赤道をまたいだ東南アジアに位置し、人口は経済大国である中国、インド、アメリカに次いで世界第4位で2億7000万人にものぼります。

国の面積は日本の約5倍を有し人口、国土ともにASEAN最大規模の新興国のインドネシアは、イスラム教約90%、キリスト教約10%の他宗教、多民族国家でもあります。

産業構造は農林水産などの第一次産業が13%、製造をはじめとする第二次産業43%、第三次産業44%とどれかひとつの産業に頼りきっているということはありません。天然資源においても、天然ガスや石油などの鉱物、森林や農産物などバランスのとれた豊かな資源に恵まれた国です。

過去20年間で貧困率が半減し、安定した経済成長見せていますが、格差社会は広まっており地域によって貧困率も7%〜17%と差があります。

インドネシア人の在留資格

インドネシアは、技能実習および特定技能によって在留資格を得ることができる送り出し国のひとつとなっています。

このため、国際貢献として日本の優れた技術を学びたいインドネシア人を技能実習として受け入れたり、人材不足の解消のためにタイ人を特定技能によって雇用することが可能です。

技能実習から特定技能へと、長期間にわたって同じ職場で受け入れることが可能ですので、長期的な視点でのインドネシア人の雇用が期待できます。

インドネシア人の特徴

インドネシア人は無数の島からなる他宗教、他民族国家なので一概には言えませんが、やはり南国特有の楽観的でマイペースな人が多い印を受けます。

島国でありながら他民族、他宗教の人と暮らしているインドネシアの人々には、お互いを尊重し助け合うという精神が根付いているので、とても親切で寛容です。

また、インドネシアの小学校、中学校、高校では、それぞれで学校を卒業するための統一国家試験というものを受ける必要があり、しっかり勉強していないと卒業できない可能性もあるので、勤勉で真面目な人が多いです。

しかし、企業への忠誠心から真面目に働く日本人とは異なり、インドネシアの人々は直属の上司に対して忠誠心や帰属意識というものを持つようなので、ビジネスにおいては日常的にコミュニケーションをとり信頼関係を築くことが大切です。

インドネシアの日本語教育

インドネシアは中国に次いで日本語学習者数が世界で2番目に多い国です。アニメや漫画など日本のサブカルチャーが人気で、一部ではそれに伴い日本語への関心が高い人も多いようです。

2006年からは主に高校において第二言語として外国語の選択が必修となっており、選択言語として日本語も含まれています。それにより、3年間継続して日本語を学ぶ環境があるのです。

また、日本企業のインドネシアへの進出や、特定技能制度、技能実習制度による日本語を使用しての就職先が増えたことも大きく影響しているでしょう。

親日国で日本や日本文化に関心の高いインドネシアには日本での就職を目指して、意欲的に日本語学習に取り組んでいる若い人材が数多くいます。

インドネシア内の日本企業

ASEANで最大規模の国土と人口を有して若い人材に溢れた新興国のインドネシアには、約1500もの日本企業が進出しています。

工場を構えているベトナムやタイなどと異なり、インドネシアに進出している日本企業は、商社や金融サービス業のような工場を伴わない業種が中心となっています。

今後、インドネシアへの進出を検討している企業の中には、まずは特定技能制度や技能実習制度を利用して日本での雇用をおこない、将来的に現地での中心的な役割を担う人材を育てるケースもあるようです。海外進出の前に人材などコミュニティの基盤を作ったり、インドネシア人の特徴を知るといった側面でもいいかもしれません。

インドネシア人材の雇用のメリット

インドネシア人材を雇用する最大のメリットは、勤勉で寛容な人材の確保をできることだと言えるでしょう。

学校を卒業する際に統一国家試験が設置されているインドネシアの人々は勤勉で目標に向けて努力することができるので、企業でも真面目に目標に向けて仕事に取り組んでくれます。

また、助け合いの精神が強いので、他のスタッフと助け合いながら円滑に業務を遂行してくれるようです。

外国人材の受け入れ国としても4番目に多く日本でのコミュニティができていたり、様々な価値観や習慣が混ざり合った文化を持つインドネシアの人々であれば、日本での生活に溶け込むのに苦労する心配も少ないかもしれません。

インドネシア人材の雇用のデメリット

インドネシアでは、電車やバスなどの公共交通機関が時間通りに到着しないというのは日常茶飯事です。そのため、インドネシアの人々は時間にルーズな人が目立ちます。

そのため、意識を変えるための取り組みが必要となる可能性があるのは、インドネシア人材を雇用する最大のデメリットと言えるかもしれません。

しかし、異なる文化の人々を受け入れることによって、職場内でのルール作りなどの手間が生じることはインドネシア人材だけでなく、他の国でも同じです。また、日本人同士であっても複数の人々が同じ空間で働くことによって、生活習慣や性格の違いから問題が生じるケースは多々ありますので、決して大きなデメリットであるとは言えないでしょう。

インドネシア人に向いている企業や職種

インドネシア人はすでにインドネシア人を雇用している企業からの評価はとても高く、どの業種や業態の企業でも他の日本人の従業員と混ざって活躍しています。

このため、基本的には業種や業態を問わず幅広く採用していただけるのですが、真面目で寛容な性格を活かして宿泊、介護、外食業など人と接する職業でより特徴を活かしてくれるかもしれません。