中国の外国人材雇用について

中国は東アジア最大の国で、特定技能や技能実習によって日本での就業を希望する若い人材が数多く訪れており、幅広い業種や業態の企業で活躍しています。

古くから日本との深い関わりをもつ国で在留中国人も多いので、日本の文化や生活にも馴染みやすく、また意欲的に日本語を学習する人材が多いことから、中国を外国人材の受け入れの希望国として指定される事業者は1位のベトナムに次いで2番目に多いです。

まだ外国人材雇用の経験がない企業の方や、他の国の人材をすでに雇用されてはいても中国人の雇用経験が無い企業の方のために、中国の人々の外国人材としての特徴や、雇用する場合のメリット・デメリットをまとめて解説します。

中国はどんな国?

中国はアジア大陸の東部に位置し、14の国々と国境を接している広大な国で、国の面積は日本の約25倍にもおよびます。

2014年まで「一人っ子政策」でも知られていた中国には14億人を超える人々が暮らし、政治体制としては「社会主義市場経済」を採用している一党独裁国家です。

近年急激に経済成長を遂げた国で、アメリカと並ぶ世界最大規模の経済を誇っていますが、未だ先進国入りは果たしていません。また、都心部と農村部、内陸部との貧富の差は社会問題となっています。

日本の文化においても古代より中国からの影響は数多く受けており、歴史的や経済的に関わりの深い日本での就労を目指す若者も多いことから、中国には新しい知識や技術の習得に積極的な若い人材が数多くいます。

中国人の在留資格

中国は、技能実習および特定技能によって在留資格が受けられる送り出し国のひとつとなっています。

このため、国際貢献として技術を学びたい中国人を技能実習として受け入れたり、人材不足の解消のために中国人を特定技能によって雇用することが可能です。

技能実習から特定技能へと、長期間にわたって同じ職場で受け入れることが可能ですので、長期的な視点での中国人の雇用が期待できます。

中国人の特徴

2014年まで「一人っ子政策」をとっていた中国では、兄弟のいない家庭で育った人が多いため、マイペースな人が多いです。

中国の人々は声が大きいという印象を持っている人もいらっしゃるかと思いますが、彼らは自らの存在や考えをはっきり主張します。日本人のように遠回しな表現を用いて相手に伝えるという習慣がないため、中国の人々と接する際にはストレートに伝える意識が必要です。

また、自分と関係のない人に関しては冷たい一面もあるようなのですが、中国では家族や仲間をとても大切にするので情に厚い人が多く、一度打ち解けるととてもフレンドリーで親切です。

職場においても、はじめは文化や価値観の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れると親しみやすく、世界の経済大国らしいリーダーシップを持って仕事に取り組んでくれるでしょう。

中国の日本語教育

中国の日本語学習者数は世界で一番多く100万人を超えています。日本語を学べる高校も増えてきており、近年日本語を学習する若者は急速に増加しています。

純粋に日本の歴史や文化、政治、経済などに興味があり日本語を学習している人も多い一方で、受験のためや第二外国語の選択科目として英語より日本語の方がハードルが低いからといった理由でもあります。

しかし、日本語を学習する目的として一番多い理由はやはり、他の送り出し国の日本語学習者と同様に日本企業等への就職や、日本語を利用して現在の仕事の幅を広げるためといったものが多いようです。

歴史や政治でも関わりの深い日本での就業を目指す多くの若い人材が、日本語学習に意欲的に取り組んでいます。

中国国内の日本企業

中国へ進出している日本企業の数は1万3500社を超えており、さらに拠点でいうと3万3000拠点と群を抜いて多いです。

「世界の工場」とも呼ばれることからも、中国なくしては経営困難な日本企業も数多く存在する中で、日本企業の中国への進出は今後も増加を続けるでしょう。

外国人材として中国人を受け入れる企業のなかには、中国へ海外進出する将来設計の一部として、拠点を設置する際の中心的な役割を果たしてくれる人材を育成するために、まずは日本国内での雇用を通して理解や信頼関係を深めていこうとされるケースもあります。

中国人材の雇用のメリット

中国人材を雇用する最大のメリットは、意志が強く中国語を話せる人材を確保できることでしょう。

根強い学歴社会の中国では、いい就職先を得るためには良い大学への進学がとても重要です。そのため、子どもたちは小学生から多大な量の宿題や補修をこなし必死に勉強します。

そういった環境で育ったことから中国の人々は勤勉で意志の強い人が多いので、職場においても少々のことではへこたれず一生懸命仕事を覚え目標に向かって作業に取り組むことができるでしょう。

また、中国語を話せる人材は、中国企業との取引などがある際にとても重宝します。日本だけでなく世界から注目されている国の文化や考え方を理解している中国人材を雇用することで、企業発展の架け橋となるかもしれません。

中国人材の雇用のデメリット

文化や考え方の違う外国人を雇用することによって、社内で新しいルールを取り入れたり、異なった考えを理解して受け入れるなどの手間が生じてしまうことは、デメリットと言えます。

例えば、多くの中国人は自分に自信がありメンツを大事にするため、自分の非を認めたり謝るということが苦手な傾向にあります。このような文化の違いに慣れるまでは、戸惑うこともあるでしょう。

しかし、これは中国人材に限ったことではなく、他の国の外国人材でも同じです。また、多数の人がひとつの空間で仕事に取り組む上で、さまざまな価値観の違いや不満、問題が生じることは日本人同士であっても同様なので、中国人材を雇用することによる大きなデメリットとは言い難いかもしれません。

中国人に向いている企業や職種

ここまでの解説通り、中国人は意志が強く情に厚い人材であることから、広い業種や業態における企業で日本人のスタッフと混ざりながら就労しています。

このため基本的には業種や業態を選ぶ必要もなく、さまざまな企業の方から弊社へのお問い合わも頂いております。

しかし、現在はコロナの影響により日本への観光目的の渡航は一部制限されているものの、観光業が復活すると海外からの日本への旅行客は年間を通して中国人が大きな割合を占めるため、宿泊や外食業など旅行客と接する業種において活躍してくれるでしょう。