カンボジアの外国人雇用について

カンボジアは東南アジアの国で、日本での就業を希望する若者たちが数多く存在し、外国人材としてさまざまな業種や業態の企業での活躍を目指しています。

根強い親日国でとして知られており、若い人材に溢れていることや日本語の学習にも意欲的な人材が多いことから、外国人材受け入れの希望国としてカンボジアを指定される事業者の増加が期待できます。

まだ外国人材の雇用をされていない企業の方や、他の国の人材をすでに雇用されているもののカンボジア人の雇用経験が無い企業の方のために、カンボジアの人々の外国人材としての特徴や、メリット・デメリットをまとめて解説します。

カンボジアはどんな国?

カンボジアは世界文化遺産のアンコールワットで有名な国で、同じ東南アジアのラオス、ベトナム、タイと隣接した、インドシナ半島に位置する国です。国の面積は日本の約半分ほどの大きさです。

カンボジアには暗い歴史があり、1970年代にポル・ポト政権による170万人の大量虐殺がおこなわれました。現在は立憲君主制として進んでいます。

大量虐殺により40歳以上はほとんど殺されてしまったため、人口の約70%が30歳以下の若い国です。

1998年のアジア経済危機以降、カンボジアの経済は業や縫製業・製靴業、アンコールワットを主とした観光業を中心に右肩上がりを辿っています。

首都のプノンペンは、東南アジアで唯一水道水が飲める街であるという事実は、まさに高度経済成長を遂げている国だと言えるでしょう。

しかし、国民の平均月収は約2〜3万円程と生活水準は低く、カンボジアの多くの若者たちは経済的な豊かさを目指して、新しい知識や技術の習得に積極的な人材が数多くいます。

カンボジア人の在留資格

カンボジアは、技能実習および特定技能による在留資格が得られる送り出し国のひとつとなっています。

このため、国際貢献として技術を学びたいカンボジア人を技能実習として受け入れたり、人材不足の解消のためにカンボジア人を特定技能によって雇用することが可能です。

技能実習から特定技能へと、長期間にわたって同じ職場で受け入れることが可能ですので、長期的な視点でのカンボジア人の雇用が期待できます。

カンボジア人の特徴

カンボジア人の特徴としては、協調性があり穏やかな人が多いです。また、とても純粋でシャイな一面もあります。

外国人材を雇用される企業の方がまず最初に気にされるのが、職場の雰囲気を悪くしたり、揉め事などのトラブルが発生する可能性についてですが、カンボジアの人々については特に気にされる必要はないでしょう。

職場の空気を悪くするような行いは避け、調和を大切にするという日本人の考え方は、カンボジアの人々と意識を共有することができますので、安心して既存の職場に人材を採用していただくことができます。

格差社会で暮らしてきたコンプレックスからか、一部の人は見栄やプライドが高く、人前で失敗することを恐れるようです。

慎重で物事をよく考えてから行動する点も、日本人と共通性があると言えます。

カンボジアの日本語教育

カンボジアには日本語学校が数多く存在し、人々の日本語学習への関心は高まりを見せています。学習者が溢れ、日本語教師の数が追い付いていないほどだそうです。

カンボジアの発展のためには、教育の質の向上が必要不可欠ということで、NPO法人や国際協力機構などの団体が、日本語や日本文化を習得するための積極的な支援が行われています。

純粋で真面目なカンボジア人の日本語学習に対する姿勢は前向きで、若者が日本での就職を目指して学習しているので上達も早いでしょう。

カンボジア国内の日本企業

高度経済発展真っ只中のカンボジアに進出する日本企業は、年々数を伸ばしています。

カンボジアの首都プノンペンや、沿岸部のシアヌークビルなどが日本企業の数多く進出するエリアです。

外国人材としてカンボジア人を受け入れる企業のなかには、将来的にカンボジアへの海外進出を計画されており、拠点を設置する際に中心的な役割を担う人材を育成するために、まずは日本国内での雇用を検討されるケースもあります。

カンボジア人材の雇用のメリット

カンボジア人材を雇用する大きなメリットとしては、協力して業務を遂行しようとする協調性と、コツコツと仕事に取り組む誠実さであると言えるでしょう。

また、最貧国のひとつとされていた状況から、高度経済成長を遂げていることからも見受けられるように、目標達成に向けて、他者と協力して努力することが得意です。

少子高齢化によって日本人の求人だけでは十分な人材が確保できないとお困りの企業にとって、国民の約70%が30歳以下と若い人材に溢れるカンボジアは救世主的な存在となるでしょう。

カンボジア人材の雇用のデメリット

異なる文化の人々を受け入れることによって、職場内でのルール作りなどの手間が生じてしまうことは、カンボジア人材に限らず外国人材を雇用する上での最大のデメリットであると言えます。

また、多くのスタッフが働く職場であれば、外国人に対してあまり好印象を持たれていない方も数名は含まれており、就業から1か月程度の間には不平や不満などが出てくる可能性もあります。

ただし、たとえ日本人同士であっても複数の人々が同じ空間で働くことで、生活習慣や性格の違いから問題が生じるケースは多々ある上に、シャイで真面目なカンボジア人材は日本人との親和性も高いため、決して大きなデメリットであるとは言い難いでしょう。

カンボジア人は他の東南アジア諸国と比べ識字率など平均的な基礎学力が低い傾向にありますが、特定技能制度や技能実習制度を利用する場合、日本語能力試験における基準をクリアした人材のみの雇用となるので、一定の基礎学力は備わっています。

カンボジア人に向いている企業や職業

これまでに解説した通り、カンボジア人は誠実かつ協調性のある人材であることから、さまざまな業種や業態の企業で日本人のスタッフと混ざりながら活躍しています。

このため基本的には業種や業態を選ばずに幅広く採用していただけるのが特徴ですが、与えられた業務をコツコツと真面目に取り組んでくれることから、ビルクリーニングや飲食料品製造において活躍してくれるかもしれません。

また穏やかで、他者と協力する文化が根付いているので、外食業や介護でも特徴が活かされそうです。